血圧が高い⁉血管を傷つけるリスクが上がっているかも

こんにちは、マーキー(@ma_ky1)です。
今回は「血圧」のお話です。

血圧が高いってお医者さんに言われたのだけれど、このままではダメなのかしら?

血圧が高いまま放置することは二次性の健康障害のリスクを高めることとなりますので、注意が必要です。

血圧のメカニズムを知ろう

血圧とは、 心臓から血液が拍出される際に血管の内壁に与える「圧力」 を指します。
血圧を構成する主な要素は2つあります。

心拍出量:心臓から拍出される血液量
末梢血管抵抗:末梢血管での血液の流れにくさ

このほかの要素として、
大動脈の弾力性、血液粘性、血液の循環量(体内水分量)なども影響してきます。

単位はmmHg(ミリメートルエイチジー)で表します。
この単位はHgとあるように、水銀を〇〇㎜垂直に押し上げる力と同じ力で血管の内壁を圧迫していることになります。

血圧は収縮期血圧(最高血圧)、拡張期血圧(最低血圧)という2つの数値で結果を評価されます。

●収縮期血圧(systolic blood pressure: SBP)

心臓から全身へ血液を送り出すために、心臓は収縮し、押し出された血液によって大動脈の血管内壁には圧力がかかります。これを収縮期血圧(最高血圧)といいます。

●拡張期血圧(diastolic blood pressure: DBP)

心臓へ血液が戻る際、心臓は血液で拡張し、大動脈に溜まった血液量が減ります。そのため大動脈の血管内壁にかかる圧力は低下します。これを拡張期血圧(最低血圧)といいます。

基準値

項目備考A異常なしB軽度異常C要経過観察D要医療
血 圧 ㎜Hg
(2回測定:平均値)
収縮期129以下130-139140-159160以上
拡張期84以下85-8990-99100以上

高血圧が身体に及ぼす影響とは?

血圧が高いままだとどうなるでしょうか?今後のリスクについて知っておきましょう。

血圧は前述の通り、血管の内壁を押し上げる圧力です。その圧力が高いということは常に内壁に強い力で圧迫を加え続けられることになります。
その状態が続くと、血管内壁の損傷・柔軟性の低下などが生じます。その結果、「動脈硬化」を促進させてしまいます。

では高血圧・動脈硬化が引き起こす疾患群は何があるでしょうか?

脳血管疾患

脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など

心疾患

心筋梗塞、狭心症など

慢性腎臓疾患

排泄物濾過能の低下など

脳血管疾患や心疾患は命に直結するリスクとなります。命は助かっても後遺症が残ったりとその後の生活に大きな変化をもたらしてしまう可能性が大きいものです。

自覚症状を感じるようなことは少なく、もし自覚症状があった場合にはかなり進行していると考えられます。

高血圧でなぜ腎臓が悪くなるの?

腎臓はとても細かい血管(毛細血管)が沢山集まった構造をしています。高血圧は腎臓の血管内壁も圧迫するため、血管の構造が変形し腎臓の濾過機能が低下する要因となるのです。

高血圧と指摘されたら注意すべきこと

肥満

食塩の摂取

・脂肪細胞が分泌する物質が交感神経の活動を亢進(活発になる)させることによって血管が収縮

・過食や塩分の取りすぎによる体液量の増加

・インスリンの過剰分泌により、腎臓でのナトリウム調整障害による体液量増加

肥満と塩分。これが血圧上昇のポイントです。

肥満と塩分は食事という点で共通しています。食習慣の偏りによる肥満のケースでは塩分の過剰摂取も傾向としてみられます。それぞれが相互に関係し血圧を上げる要因となるのです。

血圧は、心拍出量×末梢血管抵抗の構図からわかるように、
体液量の増加と血管の収縮はどちらも増悪させるため、血圧が上昇してしまう原因となるのです。

そのため血圧を下げるためには、肥満と塩分に注意することが何よりも大事なんです。