こんにちは、マーキー(@ma_ky1)です。
今回は視力についてのお話です。
視力検査は小さい頃から受けたことがあるけど、どういう仕組みなのかな?
視力検査はCのマークでお馴染みですね。健康診断だけでなく、運転免許、眼鏡やコンタクトを作ったことがある人は良く目にするでしょう。
視力とは
対象となる物をどれだけ細かく見分けられるかの能力を数値化したものです。
その能力を測定するための検査を視力検査といいます。
肉眼で見る裸眼視力と、眼鏡やコンタクトレンズを使用しての矯正視力があります。
視力は、眼球の水晶体というレンズを通して光を屈折させ、網膜に写して得られますが、屈折異常が起こると近視、遠視、乱視などになり、物体が見えづらくなります。
基準値
基準は以下の通りです。
項目 | A異常なし | C要経過観察 | D要医療 |
視力 | 1.0以上 | 0.7-0.9 | 0.6以下 |
視力低下が考えられる疾患
近視
眼に入ってきた平行光線が、網膜より前で焦点を結んでいる状態のことです。 そのため近くのモノははっきりと見える一方、遠くのモノはぼやけて見えます。
乱視
角膜や水晶体のゆがみのために、目に入ってきた光の焦点が複数できてしまう状態をいいます。
白内障
目の中のレンズの役割をしている水晶体が白く濁ってくる病気です。 白内障の原因で主なものは加齢で、水晶体の成分であるたんぱく質が活性酸素によって変化して、白く濁ります。
緑内障
視神経に障害が起こり、視野が狭くなる病気です。症状は、少しずつ見える範囲が狭くなっていきます。
黄斑変性症
主に加齢とともに、視力をつかさどる網膜の中心部分に位置する直径1.5mm~2mm程の小さな組織である黄斑に老廃物が蓄積する、または黄斑部に新生血管が生じ障害されることにより物が見えにくくなります。
図「目の構造」
視力が低下しないためにはどうすればいいか?
労働環境・習慣の見直し
まずは、自身の置かれている環境や普段何気なく行っている習慣に目を向けてみましょう。仕事でパソコン作業が長時間続いたり、自宅でもスマートフォンやテレビをずっと眺めている習慣などはないでしょうか?
長時間のモニターを見続ける行為が目に負担をかけてしまいます。
厚生労働省はこうした労働環境におけるVDT(Visual Display Terminals)作業において、一連続作業時間及び作業休止時間を定めています。
一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10分~15分の作業休止時間を設け、かつ、一連続作業時間内において1回~2回程度の小休止を設けること。
過度な目の酷使を避けることが、眼の疲労対策としては最適であることは間違いありません。
眼を保護する製品を利用
モニター作業が多い場合は、モニター類から発生しているブルーライトは眼精疲労など目の症状に影響することが確認されています。頭痛を引き起こしたり、視力の低下を招くことが考えられています。
また、ブルーライトは睡眠に影響するメラトニンの分泌に影響すると言われています。眼の疲労を改善するためには睡眠が重要です。夜間にも多くのブルーライトを浴びることを避けるような習慣が大切です。
しかし、どうしても楽しいテレビやスマートフォンは見てしまうものです。どうしても長時間のモニター作業が必要な場合、ブルーライト自体をカットできる製品を利用することも対策の一つです。
モニター自体に専用フィルムを貼ったり、ブルーライトをカットできる眼鏡を利用することでも、眼の負担を軽減できます。
眼周辺の緊張を緩める
眼の周辺のツボを押すことで眼精疲労を緩和することができます。また、温タオルを作って眼周辺を覆うことで、周辺の筋肉の緊張を緩め血流を改善して疲労を緩和できます。こちらについては、今後の記事で具体的な方法をまとめたいと思います。
受診する
視力低下が顕著になってきたり、急激な低下が目立つ場合は疾患の影響を考慮する必要があります。加齢に伴うものから、生活習慣に伴う疾患の影響を受ける場合などがあります。生活に支障が出る前に原因を確認するために眼科に受診することも検討すべきでしょう。
おまけ:視力検査にはどんな種類があるか?
ランドルト環
視力検査の代表格といえばこれ。静止視力を測定する方法として日本において最も広く用いられている指標ですね。
ランドルト環は、アルファベットの「C」のようなマーク(ランドルト環)で、これを使った視力検査を指します。各年代での健康診断や、眼鏡、コンタクトを購入する前に実施する機会が多いと思います。
この視力検査は、検査表から5メートル離れたところから、上下左右・斜めなど、どこで輪が切れているかを判別することで測定します。
Eチャート
アメリカなどではアルファベットを用いるスネレン指標やE字型のみを用いるEチャートを使うのが一般的です。