心拍数は不整脈の兆候かも?! 今すぐセルフチェック!

こんにちは、マーキー(@ma_ky1)です。
今回はバイタルサインの中でも誰でも簡単に把握できる1つともいえる心拍数に関するお話です。

私は最近心臓がバクバクするような気が。。。これは何かのサインかしら?

心拍数は身体の状態を表すわかりやすいサインの1つです。心拍数とそれに伴う自覚症状などを確認しておくことで予兆に気付くことができるでしょう。
測定方法などもチェックしてみてください。

心拍数とは一定時間内の拍動を指す

一定の時間内に心臓が拍動する回数のことで、通常は1分間の回数を指します。

通常は1分間の回数(bpm: beat per minutes)で表現されます。

心臓が血液を送り出す際には、動脈にその収縮運動を示す脈拍が現れます。
「脈拍数」や「脈拍」と言われるもの意味は同じです。

判定基準

判定基準は以下の通りです。

項目A異常なしC要経過観察D要医療
心拍数(仰臥位) 回/分45-8540-44,86-10039以下,101以上

健康な成人の安静時の脈拍数は、個人差はあります。

心拍数の異常が意味するものとは

心拍数の異常には、高いか低いかのどちらかになります。
一般に安静時心拍数が100を超える状態を頻脈、60を下回る状態を徐脈と呼びます。異常がそれぞれどんなことが考えられるか見ていきましょう。

徐脈 (60回/分未満)

スポーツ心、徐脈性不整脈群、甲状腺機能低下、低体温、房室ブロック、脳圧亢進、黄疸、アダムス・ストークス症候群、等々。
ただ、1分間に60回を割ったからといって直ちに病的というわけでもなく一時的な判断ではなく継続的な観察が必要です。マラソンなど持久力の鍛えられたスポーツ選手は安静時心拍数が少ない傾向にあり、1分間に30〜40回という事例もあります。

頻脈 (100回/分以上)

血液疾患(貧血)、精神疾患(緊張、ストレス、不隠、不安)、代謝疾患(甲状腺機能亢進症、脱水)、発熱、呼吸器疾患(低酸素状態)、心疾患(頻脈性不整脈群、心不全、心筋炎:徐脈もあり)、等々。
自覚症状
下記のような自覚症状があった場合は脈拍数によらず医療機関に相談することをお勧めします。何かしらのストレスの場合もありますが、重大な不整脈により生じている場合もあります。
動悸:心臓の拍動が自覚する
息切れ:運動していない時でも息苦しさを感じる
胸痛:胸部の不快感や痛みを伴う

心拍数を計測してみよう

人が発揮できる最大の心拍数(最大心拍数)は年齢を重ねるとともに低くなっていく傾向がありますが、同じ年齢の人であれば心拍数と運動の強度との関係はほぼ一定です。
ただ、心拍の異常は身体的、精神的負荷による増減がみられ、外的・心的影響に左右されます。
そのため、異常値があるからとすぐに問題とするのは尚早です。

心拍数の正確な測定は電極を胸に付けた心電図や心拍計を用いる方法が用いられますが、簡易な方法としては手首の動脈で測定する方法もあります。実際の測定方法を見ていきましょう。

測定方法

手首の外側(親指側)に存在する橈骨動脈に人差し指、中指、薬指を当てて、脈拍を感じ取って数える方法があります。親指は他の指より感覚が鈍いとされているので、複数の指で測ることをお勧めします。

安静時に時計で1分間を計りながら回数を数えても良いですが、1分は結構長く途中で回数を忘れがちになることも,,,w
なので、30秒測って2倍するか、20秒間で測って3倍するかが簡単に概数を把握できるので良いでしょう。
ただし、不整脈の場合は拍動が触知できない場合もあり、必ずしも正確な心拍数ではないこともあります。

症状が出ている場合にも心拍数を測定してみて、症状が無い時と比較するために記録を取っておくと受診する場合に判断の材料とすることができます。

前述の自覚症状など気になる症状がある場合などは、測定した記録を医療機関に持参して診てもらうことでより正確な検査・治療を受けることにつながるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。心拍数は簡単にセルフチェックできるバイタルサインの1つです。
心拍は心臓の動きを表す大事な指標ですので、異常があれば症状として自覚するケースも多いものです。
気にある自覚症状があれば数日は測定を続けてから受診を検討してみてください。